Exhibitions 2018

剪画アート&スペースでは、 年間6回のテーマ展を開催しています。


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 今年も終盤にさしかかり、干支展の季節がやってまいりました。来年の干支は「亥」。ギャラリーには多くの猪にまつわる剪画が集まりました。
 日本では猪年となっていますが、中国はじめその周辺の文化圏では、猪年というものはなく、豚年になっているようです。そのはっきりとした原因はわかりませんが、豚が古くから家畜となって親しまれていた大陸と違って、日本ではあまりなじみがない動物だったから…とも言われています。
 そんな訳で今年は猪に加えて豚も作品展のテーマの中に入ってもらいました。日本では少し軽んじられる傾向がある豚という動物ですが、アジアでは豊穣や金運を意味し、親しまれているようです。
 来年の豊かな実りを祈願しつつ、作品を楽しんでいただければ…と思っております。

 「昔むかし、あるところに…」誰もが幼い頃に聞かせてもらった昔話。私たちは、その物語を聞いて、想像を広げながら育ってきました。昔から伝えられてきた物語には、引き込まれるようなストーリーがあったり、ちょっとした教訓があったり、楽しく笑えるものがあったり…それぞれに人生を豊かにしてくれるエッセンスが詰まっています。
 そうした昔話の中から、各作家の印象に残ったものを剪画で表現してもらいました。神話や、冒険譚、とんち話…。物語の一コマを視覚化すると、子供のころから馴染んできたストーリーが新鮮に感じられるのも面白いところです。
 もしかしたら皆さんのイメージは、作品に描かれたものと違うかも知れません。また、思いもかけなかった新しい発見があるかも知れません。そうした思いと共に、物語の剪画を楽しんでいただければ幸いです。

 近年、スマホの普及でペンを使って手紙を書くことが少なくなってきました。E-mailやSNSでたいていの連絡やごあいさつは済んでしまいます。が、ちょっとした季節の便りや、近況のお知らせなどを手紙でやりとりをするのはなかなか風情のあるものです。
 今度の作品展では、消息を伝えたり、コミュニケーションの手段として用いられる「便り」をテーマとしました。これらは人と人との間の会話だけでなく、自然からの四季の便りや、心の底から湧いてくるようなメッセージを含みます。
 そしてさらに、絵手紙ならぬ剪画手紙も剪画教室の生徒さんを中心に、多くの方々に制作してもらいました。季節の花々や、イベント、風景などをハガキに描いて友人に出す…そんな状況を想定して描いたハガキ絵です。夏から秋へと移りゆくこの季節。遠くの方に秋の剪画便りを出してみるのも楽しいかもしれません。
 古き良きメッセージ手段を剪画とともにお楽しみいただければ幸いです。

 狛犬は遠くメソポタミアに起源を持ち、伝わる土地で様々に姿・形を変えながら制作されてきました。メソポタミアでは獅子、アッシリアやエジプトでは有翼の獅子、インドでは獅子座、中国では唐獅子…。そして日本に伝わってきてからはいつの間にか狛犬という想像上の動物となりました。
 日本の狛犬も時代や場所によって様々な形に作られています。一角の獅子と狛犬が組み合わさったもの、座って前方をにらみつける狛犬、お尻を高く上げて威嚇している形…。さらに今回の作品展では、作家たちは狛犬的なものまで取り上げ、お稲荷さんや牛、そして主人を待つ犬も加わりました。
 それぞれに威厳があったり、可愛らしかったり、ユニークな表情を持っていたり…。そんな日本の文化に深く根ざす狛犬を、剪画でお楽しみいただければ幸いです。

 今回の作品展に協賛して頂いたエチオピアン・コーヒーハウスさんはギャラリーから歩いて数分のところにあります。何度かお伺いして、エチオピアのお話を伺ううちに、いままで他の国をテーマに作品展を開催したことがないことに気が付きました。
 まだ行ったこともない国や文化をテーマにして作品を制作する…それはとてもむずかしい事ではあります。が、そこからリサーチをして描く対象を探し、資料をもとに絵を描く…というのも面白いのではないかと思ったのです。そうしたきっかけからその国の文化に興味を持ち、より身近に感じることにもなります。
 今回はエチオピアン・コーヒーハウスさんに数点の作品を展示してもらうのと共に、27日にエチオピアの家庭で行われるエチオピアン・コーヒーセレモニーも開催してもらうことになりました。エチオピアのコーヒーと、そこで行われる団欒の雰囲気を体験して頂ければ幸いです。
 日本とエチオピアのささやかな交流が広がってゆことを願いつつ、剪画作品を展示させて頂きます。

 毎年この時期、剪画アート&スペースではその年の一番最初の展示が始まります。水元公園の桜も咲き始める時期とあって、テーマは春らしいものを設定します。
 今年は春と共に、「調べ」をテーマの中に取り入れることにしました。ギャラリーでは、今まで音楽をテーマに取り込んだ作品展は開催していません。が、生命の息吹が始まる春という時期と、楽の音はとてもマッチするような気がしたのです。
 作家さんたちは、日本の唱歌や音楽を感じさせる風景、そして実際の楽器などをモチーフに、春らしい色合いで作品を仕上げてくれました。それぞれの心の中に展開する音楽の音色…そしてそれらを表現した剪画作品たち。今年の春の風を作品展と共に楽しんで頂ければ…と願っています。
 ここから始まる今年の作品展、また1年間よろしくお願いいたします。